映像企画、ウェブ上およびインスタレーションによる
“Scientific Non-fiction Project”に向けて (2003/04)
水は記憶します。その記憶を読み解くことができたなら、もうすこしだけ世界の見晴らしがよくなります。そんな風景をわたしはみたい。だって、わたしたちの70%以上は水ですから。
“感情は物質とともにだけあるというのは「無機質で冷たい」考え”だなんて、おしつけられた思いこみです。「有機的なあたたかさ」という甘いことばに惑わされ、溺れてしまってはいませんか? 7割の水と3割の炭素の結晶であるわたしたちは、ようやく言葉をおぼえ、“つたない”会話をはじめたばかりです。
境界なんて越えてやるぜぃ! あ、うそうそ。境界なんてないもん。だから越えなくていいんです。力まずにやすやすと超えていきましょう。自分たちの可能性を自らの手でせばめ、それを前提として他人とコミュニケーションをするのはとても退屈です。時には危険です。
クローン技術だって遺伝子組換えだって、説明書があればあなたにもできます。最先端のバイオテクノロジーと、太古から語られてきた愛や絶望を同列にして、ファッションの次元で感じましょう。
ダ・ヴィンチの時代、「科学」と「芸術」はまだ別れていませんでした。愛を式で記述しましょう。情熱を湯水のごとく注ぎ、3分待ちましょう。あなたの二重らせん、ほどかせていただきます。
“Ethics is just Fashion. Let's make it adapted!”
〜Rel-ay Director かあきじいんず〜
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